<概要>
このプロジェクトは、分子性の金属酸化物クラスターであるヘテロポリ酸塩
の化学を行なっており、以下の4つのテーマに分かれています。
左から、M1の大沢、力石先生、M2の田口、学部生の鎌滝、荒井、野宮先生、
柳下、吉原、野村、根本、の順です。
<HPA1>
修飾ヘテロポリ酸塩の合成とカチオン性有機金属種担持ヘテロ
ポリ酸塩の合成
このプロジェクトでは、分子性の金属酸化物クラスターとして知られる
タングストヘテロポリ酸塩をいろいろに修飾したタイプの化合物を合成
し、またそれらを担体としてそれらの表面酸素原子上にカチオン性有機
金属種を直接結合させた担持ヘテロポリ酸塩の設計と合成を行っています。
今年は、院生の田口、大沢、学部生の荒井、野村、吉原が担当しています。
<HPA2>
遷移金属錯体を出発物としたヘテロポリ酸塩の合成
平成6年度以降行なっていません。
<HPA3>
修飾ヘテロポリ酸塩を用いた触媒反応
このプロジェクトでは、HPA1やHPA4と密接な関係に立って種々
の混合配位型ヘテロポリ酸塩(修飾ヘテロポリ酸塩)を触媒に用いて、
触媒的な酸化反応を行なうことを目的としています。多くの場合は、過酸
化水素を利用しますが、その代わりに酸素を利用できれば、理想的な酸化
反応系と言えます。1995年からは三菱化学筑波研究所のグループとの
共同研究も開始されました。
今年は、学部生の鎌滝、根本が担当しています。
<HPA4>
新しい修飾ポリ酸塩の合成と触媒設計
このプロジェクトは、平成8年度から新たに導入したプロジェクト
であり、ここで合成した修飾ポリ酸塩を用いてHPA3で具体的な
触媒反応を行なうことを計画しています。
学部生の柳下が担当しています。